退職金を活用した投資信託の選び方!リスク管理のポイント

退職金で投資を始める場合、若い人よりもリスクをなるべく減らし、手堅く分散投資できる投資信託を選ぶ必要があります。ここでは、SBI証券や楽天証券で購入できる代表的な銘柄を見ていきます。

退職金を投資するのに適した投資信託の種類

S&P500や全米株式に連動型投資信託

  • 購入可能な投資信託
    • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI証券、楽天証券)
    • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(SBI証券、楽天証券)
    • 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天証券)
  • 運用コスト:信託報酬は0.1%台前半
  • 特徴:アメリカのS&P500指数や全米株式に連動し、米国の代表的な500社に分散投資できるファンドです。米国経済の成長を取り込むことができ、長期投資向きです。
  • リターンの期待:5~7%程度のリターンが期待できます。
  • リスク:米国株式市場の動向に強く影響を受けるため、経済不況時には資産が大幅に減少するリスクがあります。

オルカン(全世界株式インデックスファンド)

  • 購入可能な投資信託
    • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
    • SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
    • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 運用コスト:信託報酬は0.1~0.2%前後
  • 特徴:全世界の株式市場に幅広く分散投資するファンドで、リスク分散に優れています。米国だけでなく、新興国市場の成長も取り込むことができます。
  • リターンの期待:4~6%程度のリターンが期待されます。
  • リスク:世界的な経済危機が発生した場合、すべての地域で同時に株価が下落する可能性があります。

高配当や連続増配株銘柄を組み込んだ投資信託

  • 購入可能な投資信託
    • SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド(VIG連動)
    • SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(VYM連動)
    • iFreeNEXT米国高配当株式インデックス
  • 運用コスト:信託報酬は0.1%台前半
  • 特徴:米国の連続増配企業や、高配当企業に投資するETFに連動する投資信託です。長期のリターンはS&P500にかないませんが、市場の成長が弱い局面や下落局面では上回ることも有り、リスクを抑えた運用が可能です。
  • リターンの期待:増配型は4~6%、高配当型は3~5%程度のリターンが期待されます。
  • リスク:米国株式に依存するため、米国経済の影響を受けますが、S&P500よりもボラティリティ(価格変動)が少なく、リスクは抑えられています。分配金が出るタイプと分配金無しのタイプが有り、雇用延長などでまだ働いている方は、分配金を再投資する分配金無しタイプを選ぶを選ぶのも良いです。

債券に投資する投資信託

  • 購入可能な投資信託
    • SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド
    • eMAXIS Slim 米国債券インデックス
    • 野村外国債券インデックスファンド
  • 運用コスト:信託報酬は0.1%台
  • 特徴:株式市場が下落する際に債券市場が上昇することが多いため、ポートフォリオに組み入れることでリスク分散が可能です。
  • リターンの期待:2~4%程度のリターンが期待されます。
  • リスク:金利上昇時には債券価格が下落する可能性が高いので、金利が高い時期に仕込む必要があります。株式との逆相関によりリスクヘッジが可能です。

4資産均等型投資信託

  • 購入可能な投資信託
    • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
    • 三菱UFJ 4資産バランス
    • 日興アセットマネジメント 4資産均等型ファンド
  • 運用コスト:信託報酬は0.1%台後半
  • 特徴:国内外の株式、債券、不動産投資信託(REIT)に分散投資することで、安定したリターンを目指すファンドです。分散効果により、比較的リスクが低く、リスクを抑えたい方に最適です。
  • リターンの期待:3~5%程度のリターンが期待されます。
  • リスク:成長率は他の投資信託に比べて低いですが、リスクも抑えられており、手間をかけたくない方や、安定志向の方に向いています。

現金を活用して暴落時に追加投資を行う戦略

退職金を投資する場合、全額を投資せず現金を持っておく必要があります。その理由は、なんとなく不安だからではなく、投資戦略的に現金が役立つからです。

投資においては、常に暴落リスクを頭に入れておく必要があります。しかし、暴落は必ずしも悪いことではありません。むしろ、追加投資のチャンスと考えることもできます。

現金を一定額持っておくことで、暴落時に割安な価格で追加購入できるようになります。これにより、平均購入価格を下げ、資産が市場回復とともに迅速に増加する可能性が高まります。特に、S&P500やオルカンのように、長期的には成長が見込まれる資産を暴落時に買い増すことは、資産形成において非常に有効な戦略です。

退職金投資では、リスク分散と暴落時対策を考慮する

退職金を活用する場合でも、S&P500やオルカンが軸になることは変わりません。

但し、若い人よりも時間を味方にできないので、リスク分散や暴落をしっかり考えておく必要があります。

S&P500やオルカンよりもリスクの少ない高配当や増配型や、債券を含む投資信託もポートフォリオに加えることで、ボラティリティの少ない運用が期待できます。

さらに、暴落時に備えて現金を手元に残しておき、下落時に追加投資することも有効なので、投資額を控えめにすることをおすすめします。